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さくらのクラウド検定アドバンスド2026年第1回受付開始|16,500円・6月20日試験

「AWSやAzureの資格は取ったけれど、国産クラウドの体系的な知識をきちんと証明したい」――そう考えているインフラエンジニアにとって、2026年5月18日に受付が始まったさくらのクラウド検定アドバンスド 2026年第1回試験は、見逃せないタイミングです。
2026年3月30日にさくらインターネットが検定制度を全面刷新し、ベーシック(v2.0)に続いて新設された上位区分の初回試験が、いよいよ走り出します。

この記事では、アドバンスド試験の受付期間・試験日・受験料といった一次情報を整理したうえで、AWS/Azure/GCPの主要資格との棲み分け、ベーシックからアドバンスドへの学習ステップ、そして中小企業でのクラウド人材育成にどう活かすかまでを、現場のインフラエンジニア視点で解説します。

さくらのクラウド検定アドバンスド2026年第1回受付開始|16,500円・6月20日試験 - 解説

TOC

さくらのクラウド検定アドバンスドとは(基本情報・刷新の経緯)

さくらインターネットが運営する「さくらのクラウド検定」は、同社の国産パブリッククラウド「さくらのクラウド」に関する知識・スキルを評価するベンダー認定資格です。2026年3月30日付のプレスリリースで、検定制度そのものが大きく刷新されました。

刷新後の構成は、以下の2区分に整理されています。

区分 位置づけ シラバス
ベーシック さくらのクラウドの基礎知識・基本操作を問う入門区分 v2.0(2026-03-30 改定)
アドバンスド さくらのクラウドの高度活用・最適アーキテクチャ設計を問う上位区分 v1.0(2026-03-30 新設)

従来のさくらのクラウド検定は単一レベルで運用されていましたが、刷新によってベーシックとアドバンスドの2階建てとなり、上位エンジニアの知識をきちんと評価できる体系に再設計された格好です。アドバンスドはこの刷新で新設された区分で、2026年第1回試験が初回開催となります。

背景として、さくらインターネットは2025年11月に「クラウド検定ラボ」を開設、2025年1月から模擬試験の提供を開始しており、検定の学習エコシステム整備を継続的に進めてきました。2026年5月18日からは、アドバンスド試験向けの練習問題の提供もスタートしています。

試験詳細(受付期間・試験日・料金・申込手順)

2026年第1回試験の主要スペックを、公式リリースと申込サイト(zero to one)の一次情報から整理します。

項目 内容
受付期間 2026年5月18日(月)12:00 ~ 2026年6月12日(金)23:59
試験実施日 2026年6月20日(土)13:00 ~ 14:00
試験時間 60分
出題形式 多肢選択式・60問
受験形式 オンライン実施(任意の場所で受検可能)
受験料 16,500円(税込)
対象者 ベーシック合格者、またはベーシック相当の知識保有者(合格は推奨・必須ではない)
試験範囲 シラバス v1.0(さくらのクラウド高度活用・最適アーキテクチャ設計)
申込URL https://zero2one.jp/reservation-sakuracloudcertificate-advanced/
公式情報 https://www.sakura.ad.jp/certification/

申込手順は、申込サイト(zero to one)にアクセスし、希望日時を選択して必要事項を入力、決済を完了する流れです。受付期間は約3週間と短めで、試験日まで約1か月しかありません。学習計画は逆算で組む必要があります。

なお、ベーシックの受験料は一般11,000円・学生3,300円(アップデート受検は3,300円/550円)に設定されていますが、アドバンスドには学生料金やアップデート料金の設定はありません。これは受験者を実務エンジニア層に絞っている設計と読み取れます。

アドバンスド試験範囲とシラバスv1.0(高度活用・最適アーキテクチャ設計)

シラバスv1.0は、ベーシック(さくらのクラウドの基本機能・操作)の上に立ち、「高度活用」と「最適アーキテクチャ設計」を主軸に据えています。一次情報で公表されている範囲を整理すると、おおよそ次のような領域がカバーされていると読み取れます。

サービス選定・組合せ: サーバー、ストレージ、ネットワーク、ロードバランサー、DNSなど、複数サービスを組み合わせた構成設計
可用性設計: 冗長化、バックアップ、リージョン・ゾーン構成を踏まえた事業継続性の確保
セキュリティ設計: ネットワークセグメンテーション、アクセス制御、運用監視を含む防御層の組み立て
コスト設計: 料金体系を踏まえたサイジング、リソース最適化の判断
運用設計: 自動化、IaC、監視・通知の組合せによる安定運用の実装

これはAWS Solutions Architect Associate(SAA-C03)やAzure AZ-104の出題傾向に近く、「サービス単体の使い方」ではなく「全体設計と判断力」を問う構成になっています。オンプレからクラウドへ移行してきたインフラエンジニアであれば、設計判断のフレーム自体は応用が利く範囲です。

合格基準点・出題形式の詳細(選択式/記述式の比率)については、初回試験のため公開情報がありません。練習問題が2026年5月18日から提供開始されているため、出題傾向の確認は練習問題で行う形になります。

AWS/Azure/GCP/さくら主要資格比較(比較表)

主要クラウド資格の入門~アソシエイト級と、今回のさくらアドバンスドを横並びで比較してみます。赤字オレンジで強調した部分が選定時のポイントになります。

資格 レベル 受験料(税込) 試験時間 主な評価対象
さくらのクラウド検定 アドバンスド 上位(アソシエイト相当) 16,500円 60分 さくらのクラウド高度活用・最適アーキテクチャ設計
AWS Certified Solutions Architect Associate(SAA-C03) アソシエイト 22,000円 130分 AWSでの可用性・コスト最適化を踏まえた設計
AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02) 基礎 11,000円 90分 AWSの基礎知識・サービス全般
Microsoft Certified: Azure Administrator Associate(AZ-104) アソシエイト 21,103円 100分 Azure環境の運用・管理
Microsoft Certified: Azure Fundamentals(AZ-900) 基礎 12,500円 45分 Azureの基礎知識・サービス全般
Google Cloud Associate Cloud Engineer アソシエイト 125 USD(約19,000円) 120分 GCPでのデプロイ・運用・監視

受験料・試験時間で見ると、さくらアドバンスドは「短時間・低価格でアソシエイト級の設計知識を証明できる」位置づけです。AWS SAAやAZ-104と比較して試験時間が60分と短く、価格も16,500円と中庸帯に収まっています。

棲み分けで言えば、AWS/Azure/GCPの3大ハイパースケーラー資格はグローバル案件・SIerでの汎用評価に強く、さくらアドバンスドは国内顧客(特に中堅・中小企業、自治体、データセンター活用層)への提案力に効きます。両方の資格を持つことが、国内案件で差別化を生む現実的なポートフォリオです。

AWS/Azure資格の取得戦略については、姉妹記事も参考にしてください。AZ-900取得後の次の一手はAzure AZ-104合格ガイド、AWS入門はAWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)合格ガイドで詳しく整理しています。

ベーシック→アドバンスド学習ステップ

アドバンスドはベーシック合格を必須としていませんが、シラバスv1.0はベーシック相当の知識を前提に組まれています。ベーシックを飛ばしていきなりアドバンスドに挑む場合は、ベーシックv2.0の範囲を自学で押さえておく必要があります。

1. ベーシック範囲の知識整理(目安 2~3週間)

さくらのクラウドの基本サービス(サーバー、ディスク、スイッチ、ルーター+スイッチ、ロードバランサー、DNSアプライアンス)を一通り触り、料金体系と操作画面に慣れます。すでにAWS/Azureで同等サービスの経験がある場合、ここは2週間で十分です。

2. シラバスv1.0の領域別深掘り(目安 2週間)

シラバスv1.0の「高度活用」「最適アーキテクチャ設計」のテーマごとに、構成パターンを1つずつ手を動かして組みます。WebアプリのHA構成、踏み台経由の運用構成、IaC(Terraform プロバイダー、Packer 等)での自動化など、設計判断を伴うパターンを優先します。

3. 練習問題+公式情報の総ざらい(目安 1週間)

2026年5月18日から提供開始された練習問題で出題傾向を確認し、シラバス記載の用語・サービス名を再確認します。公式ニュース・マニュアル・料金ページを一次情報源として参照し、不明点は実環境で再現確認します。

【重要】学習コストの試算

2026年第1回試験までの学習コストを、現実的な数字で試算しておきます。

項目 目安金額 備考
アドバンスド受験料 16,500円 税込
ベーシック受験料(推奨) 11,000円 一般料金、税込
実機検証用クラウド利用料 5,000~10,000円 1か月のサーバー・ストレージ・ネットワーク利用料目安
関連書籍(任意) 3,000~6,000円 クラウドアーキテクチャ全般の参考書
合計(ベーシック含) 35,500~43,500円程度 1か月~1.5か月の学習プラン想定

クラウド書籍では、設計の考え方を補強する一冊を手元に置いておくと安心です。例えば以下のような書籍は、クラウドアーキテクチャ全般の理解を底上げするのに役立ちます。

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AWSで実現するモダンアプリケーション入門(落水恭介・吉田慶章 著)
サーバーレス、コンテナ、マイクロサービスといった現代のクラウドアーキテクチャの基本パターンを、AWSサービスを軸に解説した一冊。さくらのクラウドの設計を考えるうえでも、設計判断の語彙を増やすのに役立ちます。

中小企業でのクラウド人材育成への活用

さくらのクラウド検定アドバンスドは、個人のキャリア資格としてだけでなく、中小企業の社内クラウド人材育成・採用要件の指標としても活用できる構成になっています。

1. 採用要件としての活用

「AWS/Azureの経験はあるが、国産クラウドも見られる人材が欲しい」という採用ニーズは、自治体案件・公共系SIer・データセンター活用層を中心に根強くあります。アドバンスド保有者は「設計レベルで国産クラウドを語れる」ことの証明になり、書類選考の通過率や提示年収のレンジを引き上げる材料になります。

2. 社内研修のゴール設定

新人エンジニアの育成ロードマップで、1年目末~2年目に「ベーシック合格」、3年目に「アドバンスド合格」を設定すると、学習計画と評価制度を素直に紐づけられます。受験料が16,500円とリーズナブルなため、企業負担での受験補助制度も組みやすい価格帯です。

3. 国産クラウド提案力の底上げ

政府機関・自治体案件では、ガバメントクラウド(さくらインターネットも候補事業者)への対応が今後さらに重要になります。アドバンスド合格者を社内に揃えておくことは、国産クラウドを軸にした提案・設計対応力を組織として持つことに直結します。

4. オンプレ移行プロジェクトでの強み

中小企業のオンプレ→クラウド移行案件では、「データを国内に置きたい」「JCS(日本基準)に従ったクラウドにしたい」という要件がしばしば出てきます。AWS/Azureの東京リージョンも候補ですが、国産クラウドの選択肢を提示できる人材は、提案の幅で確実に有利になります。

5. 育成投資のROI試算

受験料16,500円+ベーシック11,000円+実機検証費1万円程度=合計約3.7万円で、エンジニア1人をアドバンスド相当に引き上げられます。これは1人月の人件費の数パーセントに過ぎず、案件単価の引き上げや受注確度の上昇で十分に回収可能なレンジです。「資格取得=コスト」ではなく「営業武器の整備」として捉え直すと、経営判断としても合理性が見えてきます。

6. リスキリング助成金との組合せ

厚生労働省の人材開発支援助成金や、各自治体のリスキリング補助制度を活用すれば、受験料・学習費用の一部が補助対象になる可能性があります。「クラウド資格取得」「DX人材育成」といったキーワードで自社所在地の制度を一度確認すると、想定よりも自己負担を抑えて運用できるケースが多くあります。

受験前の準備(公式練習問題、関連書籍)

初回試験ということもあり、市販の対策本はまだ存在しません。公式の学習導線を中心に、自走で組み立てる前提で準備します。

公式練習問題(2026-05-18 提供開始): アドバンスド試験の出題傾向を把握する最重要リソース。シラバスv1.0の各テーマに対応した形で提供されています
クラウド検定ラボ(2025-11 開設): 検定向けの学習コンテンツ・実機検証環境を提供するプラットフォーム
さくらのクラウド公式マニュアル: 各サービスの仕様・制限事項を一次情報として確認
さくらのクラウドの実機検証: 1日数百円~数千円規模で、HA構成・IaC・運用自動化のパターンを実機で組む

クラウド全般の設計フレームを学び直す目的で、AWS資格対策本も並行学習の材料になります。設計の考え方は共通する部分が多いためです。

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徹底攻略 AWS認定 クラウドプラクティショナー教科書
AWS入門資格CLF-C02の対策本ですが、クラウドの基本概念(責任共有モデル、リージョン/AZ、可用性設計、コスト管理)を体系的に押さえられるため、さくらアドバンスドの設計問題に取り組む前の共通言語の整理に役立ちます。

FAQ(よくある質問)

Q1. ベーシックに合格していなくてもアドバンスドを受けられますか?

受けられます。アドバンスドの対象者は「ベーシック合格者、またはベーシック相当の知識保有者」と定められており、ベーシック合格は推奨であって必須ではありません。ただしシラバスはベーシック相当の前提知識で組まれているため、未経験者は同等の知識を自学で補ってから挑む必要があります。

Q2. AWSやAzureの資格を持っていれば、さくらアドバンスドの勉強は短縮できますか?

設計の考え方(可用性、セキュリティ、コスト最適化)は共通するため、学習時間は確実に短縮できます。一方で、さくらのクラウド固有のサービス名・料金体系・操作画面・ネットワーク設計の流儀は別物なので、ベーシック範囲の実機操作は必ず通しておく必要があります。

Q3. 試験の出題形式・問題数は公開されていますか?

公式リリースによると、出題形式は多肢選択式・60問・60分です。合格基準点(正答率・スコア)の詳細は2026年6月20日が初回試験のため公式に公表されていませんが、形式は練習問題(2026-05-18 提供開始)でも確認できます。

Q4. 受験は会場形式ですか、オンライン形式ですか?

公式リリースでオンライン実施(任意の場所で受検可能)と明記されています。試験会場への移動は不要で、自宅やオフィスから受検できます。

Q5. 不合格だった場合、次回はいつ受けられますか?

第2回以降の試験日程は、本記事執筆時点で公表されていません。さくらのクラウド検定公式ページ(https://www.sakura.ad.jp/certification/)で最新情報を確認してください。

Q6. 受験料は会社負担にできますか?

受験料の会社負担可否は、各社の資格取得支援制度に依存します。16,500円という価格帯は多くの企業の資格取得補助制度の対象範囲に収まるため、社内制度を確認したうえで申請する流れが現実的です。

Q7. 学生でも受けられますか?学生料金はありますか?

学生でも受けられますが、アドバンスドには学生料金の設定はありません(一律16,500円)。ベーシックには学生料金3,300円があるため、学生はベーシックから入るのがコスト面では合理的です。

Q8. 結果発表はいつですか?

公式リリースでは「結果は決まり次第連絡」とのみ記載されており、明確な発表日は公表されていません。試験日(2026-06-20)から数週間以内が一般的な目安です。

さくらのクラウド検定アドバンスド2026年第1回受付開始|16,500円・6月20日試験 - まとめ

本記事のまとめ

さくらのクラウド検定アドバンスド2026年第1回試験は、国産クラウドを設計レベルで語れる人材であることを証明する初の機会です。受付期間が約3週間と短いため、申込判断は早めに済ませる必要があります。

・受付: 2026年5月18日(月)12:00 ~ 6月12日(金)23:59
・試験日: 2026年6月20日(土)13:00 ~ 14:00(60分)
・受験料: 16,500円(税込)
・対象: ベーシック合格者またはベーシック相当の知識保有者
・申込URL: https://zero2one.jp/reservation-sakuracloudcertificate-advanced/

AWS/Azure資格を持つインフラエンジニアにとっては、設計の語彙が大幅に重複するため学習コスト効率がよく、国内案件での提案力を一段引き上げる差別化資格として有効です。中小企業のクラウド人材育成・採用要件としても、現実的な価格帯・難易度で運用できる位置づけにあります。受付期間内に決断し、約1か月の集中学習で初回合格を狙いに行く判断が、現時点で最も投資対効果が高い動き方です。

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